SETAGAYA
世田谷区の相続税の課税割合は31.4%※——亡くなられた方の、およそ3人に1人のご家族に相続税がかかっている計算です。全国平均の約3倍にあたります。
特別な資産家の話ではありません。この数字の主役は、世田谷に一戸建てを構えた、ごく普通のご家庭です。相続税の基礎控除は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」。世田谷の地価では、ご自宅の土地だけでこのラインに届いてしまうため、「うちは関係ない」と思っていたご家族が、ある日突然、10か月の期限に向き合うことになります。
31.4%
世田谷区の相続税の課税割合。全国平均の約3倍にあたります。
約3人に1人
世田谷区では、亡くなられた方のおよそ3人に1人が相続税の課税対象です。
10か月
相続税の申告期限。亡くなられた日の翌日から数えます。
※東京国税局 令和5年分の区別統計情報と厚生労働省 人口動態統計にもとづく算定値。全体の申告事績は国税庁・東京国税局「令和6年分 相続税の申告事績の概要」参照。
世田谷の相続財産の主役は土地です。そして土地の評価は、この街の地形と歴史をどれだけ知っているかで変わります。世田谷の宅地には、評価額を下げられる要素が数多く潜んでいます——どれも、図面の上だけでは見落とされやすい論点です。机上の計算だけで済ませず、現地調査と役所調査で確かめるのが当事務所の方針です。
世田谷区に多い、評価減の論点
個々の論点は、教科書の解説記事で詳しく書いています。
がけ地等を有する宅地の評価のポイント記事を読む →
地積規模の大きな宅地の評価方法記事を読む →
行き止まり30%評価?私道の評価方法記事を読む →
セットバックを見落とさないためのポイント記事を読む →
不整形地の評価方法と想定整形地の取り方記事を読む →
生産緑地がある場合の相続税計算記事を読む →
同じ世田谷区でも、エリアによって土地の成り立ちが違い、効いてくる評価減も変わります。当事務所が世田谷区の案件でよく検討している着眼点です。
| エリア | 土地の特徴と、評価で見るべきポイント |
|---|---|
| 成城・喜多見・砧・祖師谷 | 国分寺崖線沿いの高低差(がけ地補正・利用価値の低下)。区画の大きな邸宅地は「地積規模の大きな宅地」の検討を。喜多見・宇奈根には農地・生産緑地も残ります |
| 等々力・尾山台・上野毛・野毛 | 等々力渓谷と崖線まわりの高低差。擁壁のある傾斜地、私道の評価が頻出します |
| 深沢・桜新町・用賀・瀬田・玉川 | 500㎡を超える広い宅地(規模格差補正)、私道付きの分譲地、マンション敷地(敷地権)の評価 |
| 経堂・豪徳寺・梅丘・代田・北沢 | 幅員4m未満の道路に面する宅地(セットバック)、旗竿地・不整形地が多いエリアです |
| 北烏山・給田・粕谷・上祖師谷 | 農地・生産緑地、市街地農地・市街地周辺農地の評価が論点になります |
※エリアの傾向であり、実際の評価は一筆ごとに現地調査・役所調査で確認します。
世田谷区は広域にわたり、エリアごとに地価の水準も土地の特徴も大きく異なります。相続税の評価でも、エリアの成り立ちを踏まえた個別の判断が欠かせません。
成城・岡本
——区内でも屈指の邸宅街。敷地の広い住まいが多く、1件あたりの土地評価額が高額になりやすいエリアです。区画の大きさゆえの「地積規模の大きな宅地」の減額と、岡本の崖線沿いで出てくるがけ地補正が二大論点です。
等々力・尾山台
——等々力渓谷周辺は高低差のある地形が続く、人気の高い閑静な住宅街です。がけ地補正の検討に加え、道路幅の狭い区画ではセットバック部分の減額も欠かせません。
二子玉川・用賀
——二子玉川駅周辺は再開発で商業地としての価値が大きく上がりました。住宅地と商業地が隣り合うため、土地の利用区分の判定が評価額を左右します。用賀は比較的整形地の多いエリアですが、都市計画道路の予定地にかかる土地では減額の検討余地があります。
三軒茶屋
——区内で最も公示地価の高いエリアのひとつ。駅周辺は商業地域として路線価が高く、少し離れると住宅地が広がります。狭小地・不整形地が多く、画地補正を丁寧に積めるかどうかで評価が動きます。
下北沢
——小田急線の地下化・複々線化にともなう再開発が進み、地価は上昇傾向。駅前の商業地と裏手の住宅地で路線価に大きな開きがあり、接道の状況や間口・奥行きの比率で評価が変わります。
千歳烏山
——京王線沿線の住宅地で、区内では地価が比較的落ち着いているエリアです。古くからの住まいが多く、旗竿地(路地状敷地)も点在するため、不整形地補正をどこまで丁寧に当てられるかが評価に効きます。ご夫婦の高齢化にともない、相続が続けて起こる「二次相続」のご相談が多いのも、このエリアの特徴です。
祖師谷・砧
——砧公園周辺の緑豊かな住宅地。区画の整った住宅地が多いエリアですが、都市計画道路の予定地にかかる土地や生産緑地があり、こうした個別の事情を織り込んだ評価が必要になります。
世田谷区の土地について、評価と分け方を詰めた結果です。まずは、結果が大きかった3件から。
| 結果 | 決め手になったこと |
|---|---|
| 土地の評価見直しで相続税が約800万円減額 | 現地調査と役所調査で減額要素を確認し、適正な評価に引き直しました。 |
| 小規模宅地等の特例で自宅の評価が80%減 | 適用要件を丁寧に確認し、ご自宅の敷地に特例を適用しました。 |
| 遠方の不動産を含む複雑な相続で大幅な節税 | 世田谷区外の物件も現地まで足を運び、机上では分からない減額要素を確認しました。 |
次の4件は、状況と対応の中身までご覧いただけるように詳しく書きました。
※上記の事例は、実際のご依頼をもとに内容を一部変更して掲載しています。
世田谷区の相続手続きで実際に使う窓口の情報です。相続税の申告書は、相続人の住所ではなく、亡くなられた方(被相続人)の最後の住所地を管轄する税務署に提出します。世田谷区は3つの税務署に分かれており、同じ駒沢でも1・2丁目は世田谷税務署、3〜5丁目は玉川税務署と、丁目で管轄が割れる町もあるため、下の表でご確認ください。
| 税務署 | 所在地・電話 | 管轄区域(世田谷区内) |
|---|---|---|
| 世田谷税務署 | 若林4-22-13 世田谷合同庁舎3・4階/03-6758-6900 | 池尻/上馬、上祖師谷、喜多見、砧、駒沢1・2丁目/桜、桜丘、三軒茶屋、下馬、成城、世田谷、祖師谷/太子堂、弦巻/野沢/三宿/若林 |
| 北沢税務署 | 松原6-13-10/03-3322-3271 | 赤堤、梅丘、大原/粕谷、上北沢、北烏山、北沢、給田、経堂、豪徳寺/桜上水/代沢、代田、千歳台/八幡山、羽根木、船橋/松原、南烏山、宮坂 |
| 玉川税務署 | 玉川2-1-7/03-3700-4131 | 宇奈根、大蔵、岡本、奥沢、尾山台/鎌田、上野毛、上用賀、砧公園、駒沢3〜5丁目、駒沢公園/桜新町、新町、瀬田/玉川、玉川台、玉川田園調布、玉堤、等々力/中町、野毛/東玉川、深沢/用賀 |
出典:国税庁「税務署所在地・案内(東京都 世田谷・杉並地域)」(2026年7月確認)。町域は丁目単位で分かれる場合があります。
当事務所は二子玉川に事務所を構え、世田谷区とその周辺の相続税申告を専門にお手伝いしています。土地の評価は机上で済ませず、現地調査と役所調査を標準で行います——この街の土地の減額要素は、歩いて確かめるのが一番確実だからです。
報酬は基本報酬275,000円〜(遺産総額5,000万円以下・税込)。加算の条件と計算例5件を料金ページで公開しています。お見積りは概算のため調査の結果で変わることがありますが、変わる際は必ず事前にご説明します。
亡くなられた方の最後の住所地で決まります。上の管轄表でご確認いただけますが、駒沢のように丁目で管轄が分かれる町もあります。ご依頼いただいた場合は当事務所で確認のうえ電子申告(e-Tax)で提出しますので、税務署に足を運んでいただく必要はありません。
頼めます。亡くなられた方が世田谷区にお住まいであれば、相続人の皆さまが遠方でも、オンライン面談と郵送・メールのやり取りで最後まで完結できます。
評価額の算定はご契約後の調査を経て行うため、面談の場で金額をお答えすることはできません。初回面談(無料)では、財産の概要をうかがい、相続税がかかりそうか・申告が必要かの見通しと、報酬のお見積りをお伝えします。評価を下げられそうな要素があるかどうかの見立てまでは、その場でお話しできます。
行います。机上の資料だけでは高低差・道路との関係・周辺環境などの減額要素を見落とすことがあるため、当事務所では現地調査と役所調査を行ったうえで評価しています。
①今後の流れとスケジュール、②報酬のお見積りをご案内します。
まだ検討中の方は、税額の目安の試算や相続ナレッジからどうぞ。
相続税シミュレーションを試す